・本来、キリンにクニツクリの権能はない。現在起きているクニツクリも、精々、「見たものと同じものをキリンの世界上に再現しているだけ」である。
・元々の世界が焼却されているのは確か。ただし、それはあくまでもエネルギーを回収するための手段にすぎず、また、キリンの望むことではない。
・キリンが積み上げた世界以外の、元々あった世界の数々を潰えさせているのはヤタの仕業によるものである。
・クニツクリの方法、そして、他の世界をキリンに教えたのはヤタだ。
・ヤタにできることは焼却とエネルギー化だけ。では、レネゲインとして世界に残っている分以外の大量のエネルギーは、どこへ?
・ヤタは今キリンに死なれては困るし、機嫌を損ねられては困ると思っている。

・ヴェスナーがしていることは、ヤタに焼却されかけた四神からサルベージした四神の欠片を、元の四神に戻すことである。
・四神と同じく、キリンもまた本来は成長しきっているはずの存在である。ただしキリンを幼体として再生したのはヴェスナーではない。
・色、方位、春夏秋冬を象徴する四神は、それ自体が時の神そのものでもある。「時間を回す」とキリンが表現したのは、循環する四季こそが宇宙の動きであり、それが即ち時間の移り変わりであるからだ。

・レネゲインはヴェスナーの当初の計算通りに集まっている。待っている「特別な日」は、2月の29日だ。四年に一回しか訪れない、循環から外れるようにぽんと置かれたその一日が、ヤタの手の届かない時間なのだという。なお、まだ四神の成長は完全ではなく、時間は動き始めていない。
・時間を動かし、復元に必要なエネルギーを確保し、ありとあらゆる世界に干渉しているヤタの動きを止めることさえできれば、キミたちの世界を元に戻すことができるだろう。

・祠で回収されたレネゲインは四神をはじめ、世界を動かし霊長を助ける神々の成長に当てられている。
・ヴェスナーやハルが明確にその話をできなかったのは、誰かや何かを通じてキリンやヤタにその情報が漏れるのを恐れたからだ。キミたちの動きによって計画がここまで進展している以上、もうキリンやヤタに隠すことなどそもそもできやしない――そう判断し、ヴェスナーはこれらの情報をキミたちに開示した。




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